Duffelcoatの歴史【第1回】
- sweetkasisu
- 10月23日
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【第1回】ダッフルコートの名の由来
誰もが知る冬の定番アウター、ダッフルコート。
その名前は、一着のコートが歩んできた壮大な歴史の最初のピースであり、
実はヨーロッパ大陸にルーツがあります。
コートの名称は、ベルギーのアントワープ州にある小さな町、
「デュフェル(Duffel)」に由来しているのです。
このデュフェルという町は、古くから毛織物産業が盛んな地域でした。
ここで19世紀初頭に生産されていたのが、
「ダッフル」と呼ばれる厚手のウール織物です。
これは、目を詰めて織られた後に起毛させることで、
高い防寒性と驚異的な耐久性を実現した、非常に丈夫で粗い生地でした。
この特徴的な生地が評判を呼び、やがてこの厚手のウール地自体が
「ダッフル」という愛称で呼ばれるようになります。
そして、その生地を使って仕立てられたコートが、
自然な流れで「ダッフルコート(Duffel Coat)」と名付けられたのです。
コートの具体的な原型は北欧の漁師服に求められますが、
この厚手のウール生地と、その名の起源は、遠く離れたベルギーの小さな町にあります。








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