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sweetkasisu
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登録日: 2022年9月16日
記事 (9)
2026年3月3日 ∙ 3 分
Duffelcoatの歴史【第9回】
第二次世界大戦のアイコン:モンゴメリー将軍と「モンティ・コート」 第二次世界大戦という激動の時代、戦場から生まれたファッションアイテムは数多く存在しますが、その中でも「ダッフルコート」ほど、一人の将軍の個性と密接に結びついたものはないでしょう。イギリス陸軍の猛将、バーナード・モンゴメリー(愛称:モンティ)が愛用したそのコートは、のちに「モンティ・コート」の名で語り継がれることになります。 1. 漁師の知恵から海軍の制式採用へ ダッフルコートのルーツは、ベルギーの都市デュフェル(Duffel)産の厚手の毛織物で作られた、北欧やベルギーの漁師たちの防寒着にあります。過酷な北海で働く男たちの知恵が詰まったこの服に目をつけたのが、イギリス海軍でした。 19世紀末に海軍へ導入されたダッフルコートには、現代でもお馴染みの独特な意匠が施されていました。 トグルとロープ: 凍えた手や厚手の手袋をしたままでも、ボタンの代わりとなる木の枝(トグル)を紐に通すだけで着脱が可能。 オーバーサイズ: 狭い艦内や甲板で、軍服の上からさらに羽織れるよう、ゆったりとした設計。 巨大なフード:...
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2026年1月20日 ∙ 3 分
Duffelcoatの歴史【第8回】
1. 「水兵帽」を脱がずに被るという絶対条件 ダッフルコートのフードが一般的なコートよりも一回り以上大きく作られている最大の理由は、「帽子の上から被る」**ことを前提としていたからです。 当時のイギリス海軍の水兵たちは、制服の一部として「ボナコン(水兵帽)」や作業用のキャップを着用していました。極寒の海上では、フードを被るためにわざわざ帽子を脱ぐという行為は、体温の低下を招くだけでなく、狭い甲板上での作業効率を著しく下げてしまいます。 そのため、ダッフルコートのフードは、厚手のウールで作られた帽子を被った状態でも、すっぽりと頭部全体を包み込めるだけの容積を確保する必要があったのです。 2. 視界と保護を両立させる「パンケーキ型」の構造 初期のダッフルコートのフードは、現代のような立体裁断よりも、平らに置くと円形に見える「パンケーキ型」に近い構造をしていました。この形状には二つの大きなメリットがあります。 顔全体の保護: 深く被ることで、横からの強風や、凍りつくような飛沫(しぶき)から頬や耳を完全にガードします。 調整の柔軟性:...
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2026年1月10日 ∙ 3 分
Duffelcoatの歴史【第7回】
荒天の甲板を支えた「共用防寒着」という思想 現代でこそダッフルコートは冬の定番ファッションとして愛されていますが、そのルーツである第二次世界大戦時のイギリス海軍においては、洗練された衣服というよりも、むしろ「艦艇というシステムの一部」 として機能する堅牢なツールでした。このコートを語る上で欠かせないのが、特定の個人に支給されるのではなく、艦橋(ブリッジ)や甲板に常備された 「共用防寒着(Watch Coat)」であったという歴史的背景です。 1. なぜ「個人所有」ではなかったのか 当時の軍艦、特に駆逐艦や潜水艦のような小型艦艇において、居住スペースは極めて限られていました。厚手のメルトンウールをたっぷりと使用したダッフルコートは、保温性に優れる一方で、非常に重く、かさばる装備です。乗組員全員にこれを個別に支給し、各自の寝台やロッカーに保管させることは、艦内の限られたスペースを圧迫し、有事の際の迅速な行動を妨げる要因となりかねませんでした。 そこで海軍が導き出した答えが、「必要な場所に必要な数だけを配置する」という合理的な運用でした。極寒の北海や大西洋で、数時間交代で行われる見張り...
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